田中史明 たなかふみあき
演劇のトレーニングで、アレクサンダー・テクニークに出会う。 アメリカの芸術大学で演劇を勉強していた時に、アレクサンダー・テクニークにはじめて出会いました。心と体を一緒にトレーニングする方法に興味を持ち、イギリスの大学院(フィジカル・シアター専攻)を卒業後、パフォーマーのトレーニングの一環として、アレクサンダー・テクニークの教師トレーニング・スクールに入学しました。 日本では、まだ数少ないSTAT認定の教師の一人 故ショシャナ・カミニッツ氏に師事し、2003年に3年間(1600時間)のトレーニングを終了して、イギリスのアレクサンダー・テクニーク協会、STATより教師の認定を受けました。卒業後も、故マージョリー・バーロー氏、故エリザベス・ウォーカー氏、リカ・コーエン氏等の著名なアレクサンダー・テクニーク教師のレッスンを受け、スキルアップに努めました。過去15年以上に渡り多くの方々に、大学やワークショップや個人レッスンで、アレクサンダー・テクニークを教えた経験があります。 演劇とムーブメントの講師 イギリスでは、演劇学校や大学の演劇学部で講師を努め、ラバン(身体の動きの解析方で、ダンスによく使われています)の教師でもあります。パフォーマーの心身のトレーニングを専門に教え、瞑想、ヨガ,太極拳、気功、合気道など色々なテクニックを学び、アレクサンダー・テクニークのみでなく、多方面から心と体の研究をしています。 アレクサンダー・テクニーク経験者の方は、以下をお読み下さい。
パトリック・マクドナルド(FMアレクサンダーの愛弟子)のアシスタントを27年間努めた、ショシャナ・カミニッツに師事し、ハンズオン・ワーク(特にチェーワーク)を徹底して教えて頂きました。 彼女のハンズオンワークは素晴らしく、たぐいまれない技術を持っておられました。特にチェアーワークでの首のリリースのテクニックには、定評がありました。アレクサンダー界でもトップレベルのスキルを持っておられたと思います。
レッスンでは、まずテーブルワークで何もしないこと(インヒビション)を教えます。今この瞬間にかえり心と身体をゆだね、何もしなければ、身体が勝手に自然な状態に戻っていく事を学びます。そして、そのクオリティーをチェアーワークでも出来る様に移行していきます。 チェ アーワークでは、勢いをつけて立つ事が多いのですが、私のレッスンではゆっくり身体のつながりを維持しながら、(プライマリーコントロールを保ちながら) 立ち上がります。チェアーワークでは、このつながりを切らずに立ったり座ったりする事を教えるのが、非常に難しい所で、カミニッツ先生はこの点で優れた技 術を持っておられました。先生の足下にも及びませんが、なるべく彼女に教えられた技術をお伝え出来るよう心がけてレッスンを行っています。 *イギリスのSTAT系(アレクサンダーテクニーク協会)の学校では、一対一のハンズオン(実際に手をあてて教える方法)のトレーニングを集中的に練習します。1対1の個人レッスンでは、ひとりひとりのニーズ合わせてレッスンを行うので、比較的早く効果が現れます。 |